署名陳情の経過

■2010年6月3日、『米子市公会堂の存続と早期改修を求める市民会議』が発足すると同時に、7月米子市議会に陳情するための署名活動を開始しました。

■143団体320名の参加で署名活動を行い、7月12日までに41,506筆が集り、7月議会に陳情書を添えて提出しました。さらに7月28日に追加提出を行い44,202筆を添えた署名陳情となりました。約1ヶ月間の短期間の取組の中で多くの方々の力を合わせてのこの結果は、必ず将来へと続くものと思っています。

■陳情は、7月米子市議会、9月米子市議会と続けて『継続審議』となりました。

■12月までに署名募集をを継続し、最終的には49,469筆の署名陳情となりました。

■12月市議会に先立ち、米子市長は公会堂存続の意向を表明しました。12月市議会でも、陳情の扱いを付託された経済教育委員会では『継続審議』の採決がなされました。しかし、2010年12月24日の市議会本会議の最終日において、委員会の意見を覆して陳情の採択が議決されました。 皆様、ご協力ありがとうございました。

陳情項目

米子市議会議長様

●●●米子市公会堂の存続と早期改修を求める陳情 ●●●

1.米子市公会堂規模(1,200名前後)の芸術文化ホールを確保して下さい。

2.村野藤吾氏建築の公会堂の耐震補強と改修を早期に実施して下さい。

3.改修に当たっては文化団体をはじめ建築の専門家、市民の意見を大切にして下さい。

米子市公会堂の充実を求める会
会長 小谷幸久

陳情要旨

公会堂は、米子市、鳥取県西部の文化・芸術・社会教育活動、地域活性化に欠かせない拠点であり、大切な施設です
米子市公会堂は、昭和33年誕生、以来50年にわたり市民はもとより、鳥取県西部の芸術・文化・社会教育の拠点として大きな役割を果たしてきました。
米子市には公会堂(1127名)文化ホール(672名)淀江文化センター(558名)コンベンションセンター(大ホール2004名・小ホール300名)が在り、それぞれ役割を果たしています。しかし1200名規模の音楽・演劇等の公演可能なホールは公会堂以外になく、必要不可欠なホールです。市民参加による改修でホールとしての評価も高く、利用率の高さがこれらのことを証明しています。公会堂は人を育み、文化芸術を育ててきました。使用停止により、準備を進めていた利用団体は事業中止、市外、県外への移動開催など混乱と窮地に追い込まれています。

米子市の中心市街地活性化・地域経済にも公会堂が必要です
講演会、音楽・演劇などの公演、コンクールの開催で人々が集まり、地域に賑わいを作ってきました。市街地の空洞化現象が進むなかで、中心市街地活性化運動で明るい話題もではじめています。将来の計画も示されないまま「使用停止」期間が長引けば、文化活動は勿論のこと、中心市街地の空洞化に拍車をかけると思われます。商店街の不安が広がっています。

「公共建築百選」に選定された、文化財的価値の高いホールです
日本を代表する建築家である村野藤吾氏が、美しい旋律を奏でるグランドピアノをモチーフに設計した米子市公会堂は、平成10年には国の「公共建築百選」にも選定された文化財的価値の高いホールでもあります。市民の1円募金運動がきっかけで誕生した米子市のシンボル、文化の殿堂であると同時に、遠方からも見学者が訪れる名建築なのです。米子市公会堂は、市民が守らねばならない貴重な財産です。

適切な改修、補強すれば現役であり続けるホールです
耐震強度調査の結果コンクリートの劣化は進んでおらず、適切な改修、補強によって建物を使い続けることは可能であるという専門家の意見もあります。市民が今後も愛着を持って使い続けられるように適切な補強と改修を一日も早く実現してください。

外部リンク

  1. ドはドングリのド−米子市公会堂の存廃問題をまとめたコースケのブログ
  2. Double Espresso−米子市公会堂の存廃問題をまとめたlancistaさんのブログ
  3. のこさいや★米子市公会堂−地域ブログ「じげ風呂」内の米子市公会堂について考えるコミュニティ
  4. togetterの米子市公会堂まとめ−ツイッターでも署名活動が盛り上がりました。そのまとめです。